本人は「大丈夫」と言う。だから、言葉ではないところを見る
電話で「変わりないよ」と言う。訪ねても「元気にしている」と言う。しかし実際には食事が摂れていない、転んでいた、薬を飲めていない。これは珍しいことではありません。
理由は3つあります。心配をかけたくない、施設に入れられると思っている、自分でも変化に気づいていない。特に3つ目は認知機能の低下が始まっているときに起きます。
だから、言葉ではなく家と体に残った痕跡を見ます。
| 見るところ | 気になる状態 | 示していること |
|---|---|---|
| 冷蔵庫の中 | 同じものが何個もある | 買ったことを忘れている |
| 賞味期限が大きく切れたものが残る | 整理ができていない、食べていない | |
| ほとんど空 | 買い物に行けていない | |
| ごみ箱 | 菓子パン・カップ麺の包装ばかり | 調理をやめている。低栄養の入口 |
| 調理器具 | 鍋やフライパンが使われた形跡がない | 火を使わなくなった |
| コンロ周り | 焦げ跡が増えた | 火の管理が難しくなっている |
| 食器 | 洗わないまま溜まっている | 体力・気力の低下 |
調理をやめると、食事は「買ってきたものをそのまま食べる」形になります。菓子パンとカップ麺が中心になると、たんぱく質と野菜が一気に落ちます。体重減少より先に、ごみ箱に変化が出ます。
夏の室温は命に直結します。高齢者の熱中症で扱っているとおり、高齢者は暑さと喉の渇きを感じにくくなります。
薬の残りは特に確認する価値があります。お薬手帳と実際の残薬を突き合わせると、いつから飲めていないかが分かります。
いきなり施設の話を持ち出すと本人が身構えます。まずは地域包括支援センターに相談してください。無料で、介護保険を使っていなくても相談できます。
「食事だけでも整えたい」という段階なら、配食の利用が入口として受け入れられやすい選択肢です。介護サービスに比べて心理的な抵抗が小さく、毎日人が訪ねる状態を作れます。
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