全部を口から、でなくてよい。一口の楽しみにも意味がある
肺炎や脳卒中のあとで一時的に口から食べられなくなり、点滴や経管栄養に切り替わることがあります。そこから口から食べることを再開できるかどうかは、嚥下の評価に基づいて医師・歯科医師・言語聴覚士が判断します。
家族の希望だけで始めることはできません。誤嚥性肺炎を起こせば、かえって回復が遠のきます。この記事は、判断そのものではなく、判断を求める側の動き方を整理したものです。
「口から食べられないか、一度みてほしい」と伝える先は次のとおりです。
評価では、水飲みテストや反復唾液嚥下テスト、必要に応じて嚥下内視鏡検査(VE)・嚥下造影検査(VF)が行われます。
いきなり食事には戻りません。段階を踏みます。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 口腔ケア。口の中を清潔にし、粘膜を潤す |
| 2 | 間接訓練。食べ物を使わない訓練(嚥下体操、アイスマッサージなど) |
| 3 | ゼリー1口から。学会分類0jなど、最も安全な形態 |
| 4 | 量と形態を少しずつ上げる。ペースト→やわらかい形のあるもの |
| 5 | 1食を口から。その後、食数を増やす |
1段階に数日から数週間かかることもあります。急がないことが最も安全な進め方です。
経管栄養を続けながら、楽しみとして少量だけ口から食べるという形があります。栄養の大半はチューブから入れ、味わうことは口から。これは医療的にも認められている考え方です。
これも必ず専門職の許可のもとで行ってください。安全に食べられる形態と量が示されます。
口から食べられるようになったら、次は続けられる形を作ります。毎食を家庭で用意するのは負担が大きいため、配食や介護食を組み合わせます。
配食のふれ愛 太子店では、ムース食をはじめ複数の食事形態をご用意しています。専門職から示された形態をお伝えいただければ、どの形が合うかを一緒に確かめます。
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