下痢そのものより、脱水のほうが命に関わる
高齢者は体内の水分量がもともと少なく、喉の渇きも感じにくいため、下痢による脱水が急速に進みます。これが最も危険な点です。
水だけを飲むと、失われた電解質が戻らず、かえって具合が悪くなることがあります。塩分と糖分を含んだものを、少量ずつ、頻回に。
心臓病・腎臓病で水分や塩分の制限がある方は、必ず主治医に連絡してください。経口補水液の使用も含めて指示を仰ぎます。
「ぼんやりする」は重要な目印です。高齢者の脱水は、意識の変化として最初に現れることがあります。
| 段階 | 食べるもの |
|---|---|
| 症状が強い時期 | 経口補水液、重湯、りんごのすりおろし。無理に食べない |
| 落ち着いてきたら | おかゆ、うどん、白身魚、豆腐、じゃがいも、バナナ |
| ほぼ戻ったら | やわらかく煮た野菜、卵、鶏ささみ |
| 控える | 脂っこいもの、乳製品(一時的に)、食物繊維の多い生野菜、香辛料、アルコール、カフェイン、冷たいもの |
絶食を長引かせないでください。かつては「腸を休ませる」と言われましたが、現在は早めに食べたほうが腸の粘膜が回復しやすいと考えられています。食べられるものから戻します。
感染性の下痢(細菌やウイルス)では、下痢止めで排出を止めると、かえって病原体が体内に留まり悪化することがあります。
次の場合は下痢止めを使わず、受診してください。
最後の項目は重要です。抗生物質の使用後に起きる下痢(偽膜性大腸炎など)は、専用の治療が必要です。自己判断で市販薬を使わないでください。
最後の項目は、大腸の病気の可能性があります。「年のせい」で済ませないでください。
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