五大栄養素の外側にあるもの

カルシウム、鉄、亜鉛はよく知られていますが、体にはほかにも必要な微量ミネラルがあります。必要量はごくわずかですが、不足すると特有の症状が出ます。

ミネラル働き多い食品
セレン抗酸化酵素の材料。甲状腺ホルモンの代謝かつお、まぐろ、いわし、卵、玄米
鉄の利用を助ける。骨と血管の結合組織を作るレバー、いか、たこ、ごま、ナッツ、ココア
マンガン骨の形成、酵素の働き玄米、大豆、のり、しょうが、栗
クロムインスリンの働きを助けるひじき、あおのり、レバー、卵
ヨウ素甲状腺ホルモンの材料昆布、わかめ、魚介類
モリブデン酵素の働き大豆、レバー、穀類

これらは普通に食事をしていれば不足しません。日本の食卓は魚介、海藻、大豆、玄米を含むため、微量ミネラルの供給は比較的良好です。

不足が起きるのはどんなときか

  • 長期の経管栄養・点滴だけ。医療管理下で補われます
  • 極端な偏食が長く続いている
  • 食事量が著しく少ない(低栄養
  • 吸収が悪い病気がある膵炎胃切除後、腸の病気)
  • 亜鉛サプリの過剰摂取。亜鉛を大量に摂ると、銅の吸収が妨げられて銅欠乏になります

最後の項目は実際に起きています。亜鉛が味覚に効くと聞いてサプリを長期に飲み、銅欠乏による貧血や神経症状を起こすという例があります。

摂りすぎのほうが危ない

必要量が少ない栄養素は、サプリメントで簡単に上限を超えます。

ミネラル摂りすぎたときの症状
セレン脱毛、爪の変形、吐き気、神経障害。上限と必要量の差が小さい
ヨウ素甲状腺機能の異常。日本では昆布の摂りすぎで起きます(甲状腺と食事
吐き気、肝機能障害
亜鉛銅欠乏、貧血、免疫の低下
便秘、吐き気。過剰蓄積は臓器を傷めます

セレンは特に注意が要ります。推奨量は30μg程度、上限は450μg程度で、幅が狭い栄養素です。海外製のサプリメントには高用量のものがあります。

結論:食品から、いろいろ

微量ミネラルへの対応は単純です。

  • 魚介類を週に数回。セレン、銅、ヨウ素が入ります
  • 海藻を毎日少し。ヨウ素、マンガン、クロム。ただし昆布を大量にしない
  • 大豆製品を毎日。マンガン、モリブデン、銅
  • 白米に雑穀や玄米を混ぜる。マンガン、セレン
  • ごまを常備する。銅、マンガン

特定のミネラルのサプリメントを、医師の指示なく長期に飲まないでください。血液検査で不足が確認された場合を除き、必要ありません。

サプリメントとの付き合い方亜鉛と味覚障害もご覧ください。

栄養バランスは、1食ごとに数えなくてよい

配食のふれ愛 太子店のお弁当は、管理栄養士が主菜・副菜・主食の組み合わせで献立を組んでいます。1日1食でも取り入れていただければ、不足しやすい栄養素をまとめて補えます。カロリー調整食・たんぱく調整食もございます。まずは無料試食からどうぞ。

メニュー詳細を見る 無料試食を申し込む

関連用語

亜鉛

味蕾の再生や免疫にかかわるミネラル。不足すると味覚が鈍ります。

鉄分

赤血球のヘモグロビンをつくるミネラル。不足すると貧血になります。

低栄養

エネルギーとたんぱく質が不足した状態。高齢者の要介護化の入口になります。

関連コラム

亜鉛と味覚障害

高齢者に多い味覚障害の原因と亜鉛の関係、亜鉛を多く含む食材(牡蠣・牛肉・ナッツ)、薬の副作用による味覚変化への対処法を管理栄養士が解説します。

サプリメントとの付き合い方

高齢者がサプリメントを使うときの判断基準を整理します。薬との相互作用、必要な場面、やめるべき場面、家族が確認することを解説します。

甲状腺の病気と食事

甲状腺機能低下症・亢進症それぞれの食事の注意点を整理します。日本人が摂りすぎやすいヨウ素と、甲状腺ホルモン薬の飲み方について解説します。

介護のことをもっと詳しく

介護保険や事業所探し、福祉用具の選び方は、同じ株式会社京谷商会が運営する情報サイトにまとめています。

介護予防という考え方

介護の窓口(kaigoinfo.com)の記事。食事と運動で要介護を先延ばしにする考え方を整理しています。

地域包括支援センターとは

介護の窓口の記事。介護保険を使う前から相談できる窓口です。

低栄養に気をつける

介護の窓口の記事。数値の変化を早めに捉える意味を説明しています。