食事は食べられるのに水でむせる。これは珍しいことではない
「固いものは食べられるのに、お茶でむせる」という訴えは非常によくあります。直感に反しますが、飲み込みの観点では水がいちばん難しいのです。
だから、飲み込みの力が落ち始めると最初に水分でむせます。ここは体調の変化を知る目印にもなります。
とろみは有効な手段ですが、水分量が減るという副作用があります。まず次を試してみてください。
| 工夫 | ねらい |
|---|---|
| あごを引いて飲む | 気管の入り口を狭める。最も効果が早い |
| 一口を少なくする | 一度に流れ込む量を減らす |
| コップの形を変える | 飲み口が斜めにカットされたコップなら、あごを上げずに飲み干せる |
| ストローを使わない | 吸う勢いで奥へ飛び込みやすい方には向きません |
| 冷たいものにする | 冷たさが刺激になり、飲み込みの反射が出やすくなります |
| 炭酸を使う | 刺激で反射が出やすくなるという報告があります |
| 飲む前に一度、空嚥下する | 喉の準備ができる |
ペットボトルから直接飲むと、必ずあごが上を向きます。コップに移して飲むだけでむせが減る方がいます。
飲み物でむせるなら、食べる形で水分を入れます。
高齢者に必要な水分は、飲み物として1日1.0〜1.5Lが目安です(食事からとる分は別)。心臓や腎臓の病気で制限がある方は、主治医の指示が優先します。
とろみをつけたあとに水分量が落ちるのはよくあることですが、落ちたことに誰も気づかないのが問題です。1週間でよいので記録してください。
合計が1日800mLを切る日が続くなら、脱水の危険域です。ケアマネジャーか主治医に相談してください。
特に1つ目は、脳の病気や薬の副作用が背景にあることがあります。徐々にではなく急に、という変化は受診の理由になります。
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